<TURN LAND 活動紹介>東京大学大学院農学生命科学研究科附属生態調和農学機構(東大生態調和農学機構)

  • 参加作家・団体

2017年度より東大生態調和農学機構の圃場(ほじょう)を借りて、同大学との共同研究と位置づけたTURN LAND 事業に着手。 アーティストの岩間賢とともに、初年度は、不登校やひきこもりを経験している/した人などが通うシューレ大学を参加者に迎え、2年目からは西東京市内の障害者支援施設さくらの園生活介護が加わり、月に一度農業活動(小麦と大豆の栽培など)とアート活動(ワークショップなど)を複合したプログラムを実施しました。2019年には、TURNフェス5関連企画「ひまわり迷路」を実施し、当機構の技術専門職員やひまわり市民ボランティア協力のもと、1,000㎡の圃場に創作したヒマワリ迷路を一般公開しました。そうした活動を通してどのような効果が参加者にもたらされるのかを、生理学的、行動的、心理的、また社会的な指標から測定し、検証を行いました。
今回、これまでの活動の展開を紹介し、考察する場として展示します。

【研究代表者】
東京大学大学院農学生命科学研究科附属生態調和農学機構 准教授 安永円理子 
                           助教 深野祐也

【共同研究者】
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京

東京大学大学院農学生命科学研究科附属生態調和農学機構
Institute for Sustainable Agro-ecosystem Services, Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo

東京大学大学院農学生命科学研究科附属生態調和農学機構(東大生態調和農学機構)は、2010 年、大学の附属施設である農場と緑地植物実験所を統合し、演習林田無試験地の教育研究機能を組み入れ設置された。
30 ヘクタール以上の面積に、耕地(畑地、水田、樹園地)、林地(演習林)、温室、見本園などがあり、農学における統合的な教育研究を実践している。また、多くの地域住民や市民との連携によってさまざまな教育・研究プログラムも実施している。
2017年度より東大生態調和農学機構の圃場にて、同大学との共同研究として、TURNLAND 事業に着手。
農業活動(小麦と大豆の栽培など)とアート活動(ワークショップなど)を複合したプログラムを実施した。

岩間賢
Satoshi Iwama

1974年千葉県生まれ。2002年東京藝術大学美術学部後期博士課程修了後、同大学教育研究助手を務め、2006年より3年間にわたり文化庁新進芸術家在外派遣研究員として中国で研修。
その後、ユニオン造形文化財団と吉野石膏美術振興財団から研究助成を受け、東アジアで創作研究活動を行う。現在、愛知県立芸術大学美術学部准教授。
これまでに「京都芸術祭」(京都)、「最上環境芸術祭」(山形)、「森のはこ舟アートプロジェクト」(福島)、「越後妻有アートトリエンナーレ」(新潟)、「中国ビエンナーレ」(中国)、「旺山開天ビエンナーレ」(韓国)などで作品を多数発表。
「遠い未来ではない、今から地続きの10年後の未来を多視点な角度から捉え、美術、音楽、ダンス、建築、農学、社会学、生命研究等、様々な分野が領域を超えて共振する新しい世界観・知の場をつくる必要がある」と考え、近年は、取手アートプロジェクト「半農半芸」(茨城)、「中房総国際芸術祭」(千葉)、「Onomichi AIR MUSEUM」(広島)、などでディレクターとして、多様な世代と分野の方々との協働プロジェクトや教育プログラムの企画なども行っている。
https://www.oh-mame.com

TDU・雫穿大学
Tekisen Democratic University

2020年度より参加
TDU・雫穿大学は、その人自身の関心から学び、自分としての「生き方」「働き方」を模索できるオルタナティブ大学です。不登校・ひきこもりなど苦しさを抱えた若者も多く通い、自己否定感などを解体し自分の関心を探りながらさまざまなことを学び、その関心から始まる自分に合った「働く」「生きる」の形を実践的に創っています。
https://tdu.academy/

さくらの園
Sakura no Sono

社会福祉法人さくらの園は、西東京市を拠点に、障害のある人たちの就労支援、生活支援を行っている。
現在、7つの障害福祉サービスを提供しており、本プログラムには就労継続支援B型事業所「クルール」と西東京市障害者就労支援センター「一歩」が参加協力している。