『世界を自分に取り戻せ』 作画:TDU・雫穿大学 編集:松本力 / 2021年

  • 映像上映

映像・アニメーション作家の松本力と、オルタナティブ大学「TDU・雫穿大学」の映像や美術のクラスを選択するメンバーは、TURN交流プログラムへの参加を通して交流を重ねてきました。「TDU・雫穿大学」には、不登校を経験した人、ひきこもりを経験している/していた人、それぞれの生き方を探求している人など、さまざまな学生が通っています。

彼らの交流を通して生まれたアニメーション「世界を自分に取り戻せ」は、「記憶の風景」をテーマに制作されました。本作は、雫穿大学の講座や研究ゼミで、自身の経験から生まれた問題意識を論文形式で発表する命題でもあります。松本は、それぞれの主体性から記憶を何度も再生して観ることが、自分と世界の関係性を対象化することにもなり、映像表現の象徴性や観点となると考えています。

上映時間

8月18日(水)13:30〜13:37(7分)

松本力
Chikara Matsumoto

絵かき、映像・アニメーション作家。
1967年東京生まれ。多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン専攻卒業。
再生紙にコマ割りのドローイングを描き、透過光を加えビデオに撮る独自の手法でアニメーション作品を制作。国内外での展示、オルガノラウンジや音楽家VOQ(ボック)とのライヴで、映像と音楽の空間表現を20年以上続けている。また、手製映像装置「絵巻物マシーン」のワークショップ「踊る人形」を学校や美術館、滞在先など各地で行う。現在、創形美術学校アニメーション&コミック専攻、女子美術大学デザイン・工芸学科ヴィジュアルデザイン専攻で、映像の講師を務める。

TDU・雫穿大学
Tekisen Democratic University

TDU・雫穿大学は、その人自身の関心から学び、自分としての「生き方」「働き方」を模索できるオルタナティブ大学です。不登校・ひきこもりなど苦しさを抱えた若者も多く通い、自己否定感などを解体し自分の関心を探りながらさまざまなことを学び、その関心から始まる自分に合った「働く」「生きる」の形を実践的に創っています。