<TURN LAND 活動紹介> 気まぐれ八百屋だんだんと野口竜平

  • 参加作家・団体


〜だんだんひらき、だんだんつつみ〜

大田区にある「気まぐれ八百屋だんだん(以下、だんだん)」は、こども食堂や寺子屋など地域に根ざした活動を行う、コミュニティ八百屋です。2017年度からTURN LANDをスタートし、「おとな図鑑」や「だんだんHEKIGAプロジェクト」などの企画を、学生ボランティアたちと一緒に展開しています。2020年度からは芸術探検家の野口竜平が加わり、まちに繰り出し、さまざまな人や物事に出会っていくプロジェクト「町にでるんば」を始めました。「町にでるんば」では、だんだんに通う子供や大人とともにアイデアを出し合い、オリジナルのリヤカーを制作。また、コロナ禍でまちに出られない、人が集えない期間は、オンラインでの活動や話し合いを通して、どのようにだんだんを「ひらく」かについて、考えてきました。

今回の展示は、だんだんの多様な活動に、野口が取り組んでいる「移動」を掛け合わせることで見えてきたキーワード「つつむ」を軸に展開。だんだんのこれまでの活動記録を多角的に紹介しつつ、だんだんという「居場所」とそのひらき方における可能性を探ります。

野口竜平
Tappei Noguchi

1992年生まれ。芸術探検家。
移動行為によってゆらぐ制度や精神を、未知として探検し、その刹那に生じる事態から芸術の起こりをさぐる。主な活動に〈ニューヨーク方面へヒッチハイク〉〈タイヤひっぱりで台湾一周〉などがある。
2021年4月現在は、戦時中に使用された飛行機のタイヤをひっぱりながら、環太平洋地域をぐるっと巡るプロジェクトを構想中。
https://note.com/mukadematuri

気まぐれ八百屋だんだん
Kimagure Yaoya Dandan

2008年に、大田区にて無農薬野菜や自然食品を扱う八百屋として設立。八百屋に加え、地域の人々の居場所や出番をつくり出す文化センターのような場所として、多岐にわたる活動を展開している。これまで、ワンコイン寺子屋、英会話、読書会、読み聞かせなどを開催し、地域の人が講師となるさまざまな講座を実施。また、「子供たちが安心してご飯を食べられる場所をつくりたい」という思いから、2012年に「こども食堂」を開始。全国に広がる「こども食堂」の先駆けでもある。「だんだん」とは、出雲地方の方言で「ありがとう」という意味。