<TURN LAND 活動紹介>ハーモニー

アーティスト:深澤孝史、ナカガワエリ
  • 参加作家・団体

「ハーモニー」は2018年度より、TURN LANDの一環として、「お金をとらない喫茶展」を開催しています。ちょっと特別で誰もが楽しめるこの「喫茶展」は、ふらっと立ち寄る地域の人たちとの出会いに恵まれながら、人々がゆったりと交流する時間を生み出しています。
2021年2月に実施した「お金をとらない喫茶展3 ~in my brain〜」は、直接会うことを避けざるを得ない状況であっても、友人と再会したり、未だ見ぬ人たちと出会いたいという気持ちを諦めてしまわないよう、人々をつなぐオンライン企画として開催しました。「in my brain」という企画の名前には、人との接触が難しいのであれば、「せめて脳内接触を」というハーモニーの人たちの想いが込められています。企画当日は、北海道、大阪、岡山など全国からのゲストとオンラインでつなぎながら、6時間もの間、さまざまなプログラムを展開しました。今回の展示では、そこで生まれた交流やエピソードを紹介し、楽しい「脳内接触」の一端を共有します。

ゲスト:テンギョー・クラ、石塚弓子、櫻井文也、シマダカズヒロ

ハーモニー
Harmony

ふしぎな声が聞こえたり、譲れない確信があったり、気持ちがふさぎ込 んだり…さまざまな理由から日々の生活に苦労している人たちの集いの 場。就労継続支援 B 型事業所。昼ごはんを食べたり、簡単な作業をしたり、 困ったときに相談をすることもできる場所として、1995 年より世田谷 区で活動している。一般就労や収入を得るという価値観から少し離れ、 数奇な経験や苦労を重ねてきた人たちがともに支え合い、安心して自分 らしさを発揮できるような場を目指している。

深澤孝史
Takafumi Fukasawa

美術家。1984年山梨県生まれ。北海道在住。理念と活動を行き来しながら作品を制作している。主な活動として、漂着神の伝説が数多く残る町で、漂着廃棄物を現代の漂着神として祀る神社を建立した《神話の続き》(2017 奥能登国際芸術祭)、お金のかわりに自身のとくいなことを運用する《とくいの銀行》(2011 取手アートプロジェクトほか)、新興住宅地の空き家を映画館として開きつつ、ニュータウンと地域の信仰の関係を更新する映画を制作する《New Town My Home Teater/信仰住宅地 》(のせでんアートライン2019)など。ハーモニーでは2018年に《かみまちハーモニーランド》を実施。
http://fukasawatakafumi.net/

ナカガワエリ
Eri Nakagawa

踊る即興音楽家。即興楽団UDje( )、移動造形教室(仮)、姿勢の教室を主宰。幼少の頃より歌に親しむ。高校卒業後は現代美術の世界へ。2000年、阿佐ヶ谷美術専門学校助手。2009年、盲重複障害(視力ゼロ・知的障害・自閉症)をもつ弟の存在、アフリカの太鼓との出会いを契機とし即興楽団UDje( )を立ち上げ、歌・踊り・楽器など言語以外のツールで他者とつながる取り組みを開始。その他、身体のワークショップも実施。2020年春、農を暮らしに取り入れるため岡山県に移住。地球のこと、虫や微生物のことなどについて考えはじめる。”Radio UDje( )”でトークにも挑戦中。
https://erinakagawa.wixsite.com/xxxxx


Photo:江里口 暁子