<TURN交流プログラム 活動紹介> 井川丹×アプローズ南青山

  • 参加作家・団体

作曲家の井川丹は「アプローズ南青山」と交流を重ねています。井川が専門とする「音」や「音楽」と、アプローズ南青山が専門とする「花」という素材を活用し、「音楽と花の往復書簡」を展開しました。井川は「音」をアプローズ南青山に送り、アプローズ南青山は井川から送られた音を鑑賞し、そこから感じたイメージや沸いてくるインスピレーションを「フラワーアレンジ メント」などにして返答。アプローズ南青山から届く「花」からまた井川が「音」で応答をするという、文通をするかのような相互のやりとりがゆっくりと重ねられてきました。そのやりとりからは、「奏でる」「聴く」「見る」「香る」「触れる」といった、さまざまな感触が立ち上がります。今回の展示で、それぞれが慣れ親しんだ素材と五感を組み合わせて展開した交流の様子を紹介します。

井川丹
Akashi Ikawa

音楽家。東京藝術大学作曲科卒業。人の声のもつ質感にひかれ、その連なりや重なりによって浮かび上がる織り模様の探求をライフワークとしている。音楽作品の制作をはじめ、美術家・建築家・ダンサー等との共同制作やパフォーマンス、こども創作教室〈ぐるぐるミックス〉の講師など幅広い活動を展開中。

【近年の主な作品・活動】
女声合唱とピアノのための「わたしを束ねないで」(2018、所沢市民文化センターミューズ)
女声合唱のための幻想ー港三景ー(2018、さいたま市文化センター)
水郷ひた芸術文化祭 大巻伸嗣個展「SUIKYO」Liminal Air(音楽制作:2018、日田市複合文化施設 AOSE)
Memorial Rebirth 千住 2018西新井(音楽制作・出演:2018、足立区立西新井第二小学校)

アプローズ南青山
Applause Minamiaoyama

2014年に開設した就労継続支援B型事業所。障害のある人が仲間とともにフラワーアレンジメントの技術を学びながら働く場。こころやからだに障害のある利用者たちが、“ゆっくり”と丁寧にフラワーアレンジメント作品を完成させ、販売を行っている。「障害のある方が地域で暮らし、働き、自らの夢をかなえることを支援するため、アプローズ南青山自らも絶えず創造、挑戦し、ともに成長し続ける」ことを理念に掲げ、新たな福祉の形を目指している。