写真家の金川晋吾は、自身の父の姿を写真や映像に記録し続けています。
『father 2008.11-12』は、2008年に2週間ほど行方をくらませた後に戻ってきた父の様子を追ったドキュメンタリー映像です。父は仕事に行かなくなり、とくに何をするでもなく家にいるようになりました。生活が立ちいかなくなっているにもかかわらず、どこか淡々と時を過ごすかのような「父」は、何を考え、何を見ているのでしょうか。「わからない他者」の存在、そしてその向き合い方の可能性が探られています。
『father 2011-13』は、2011年から2013年の父の姿を追っています。起きる。煙草をくゆらせる。髭をそる。歯を磨く。食事をとる。買い物をする。無音の映像に映し出される日常の姿と父の表情から、私たちは何を受け取るでしょうか。
上映時間
『father 2008.11-12』
8月17日(火) 15:30〜16:30(60分)
『father 2011-2013』
8月18日(水) 11:50〜12:28(38分)